ワークス採用見通し調査(新卒:2022年卒)
2020年12月21日
株式會社リクルート
その他
株式會社リクルートホールディングスの中間持ち株會社である株式會社リクルート(本社:東京都千代田區 代表取締役社長:北村吉弘)內の、「人」と「組織」に関する研究機関?リクルートワークス研究所は、民間企業における、2022年新卒者を対象とした採用見通しに関する調査を行いました。全國の4,516社より回答を得、このたび結果がまとまりましたのでお知らせします。
大學?大學院卒採用は「減る」11.6%の一方で「増える」も7.7%、「わからない」企業も19.7%→26.1%と増加し、採用數の決定に遅れ
2022年卒者の新卒採用見通し(大學生?大學院生)
- 前年と比較して、新卒採用數が「増える」企業が7.7%であり、「減る」は11.6%であった。また、「わからない」が21年卒の19.7%から26.1%と6.4%ポイント増加した。 「以前も今後も採用しない」は9.5%と、21年卒の10.3%から低下した。
- 業種別に見ると、多くの業種において「減る」が「増える」を上回った。特に「減る」が大きく上回っている業種は、飲食店?宿泊業(-15.7%ポイント)、卸売業(-6.1%ポイント)。一方で、「増える」が「減る」を上回っているのは、建設業(+2.0%ポイント) 、醫療?福祉(+0.8%ポイント)。人手不足が深刻な一部の業種を除いて低水準となっている。
新卒採用見通しの経年比較 (大學生?大學院生)
- 「増えるー減る」のポイントは-3.9%ポイント。10年間続いた採用數増加傾向は一段落となった。
- また、「わからない」も26.1%と2012年卒以來の高水準となった。新型コロナウイルス感染癥の流行により狀況が見通せない中で、採用數の決定に遅れが見られる。
新卒採用方針:採用數に対する姿勢(大學生?大學院生)
- 「新卒採用における採用數に対する姿勢」を聞いた。採用実施企業のうち、「毎年同程度の人數を採用する」は全體で47.3%、「毎年採用するが業績に応じて人數を調整する」は36.1%、「業績によっては採用しないことがある」は15.2%であった。 「毎年同程度の人數を採用する」姿勢の企業が最も多く、半數近い結果となった。
- 「毎年同程度の人數を採用する」の回答が多いのは、業種別では金融?保険業(72.2%)、建設業(58.5%)、小売業(53.4%)、情報通信業(52.3%)と幅広い。
2021年卒採用における充足率(大學生?大學院生)
- 10月1日時點の2021年卒の新卒採用の充足率(=2020年10月1日時點の內定數÷2020年6月時點の採用予定數)は80.5%。全體では計畫通りに採用が進んでいない。なお、通常は4月時點での採用予定數のところ、今回は6月時點での採用予定數を用いて算出しているため単純比較はできないが、前年の83.1%からほぼ橫ばいとなっている。
- 規模の小さな企業の中に、景況感の変動によって、6月時點では採用予定があったものの結果として採用を見送ったり、採用の著手が遅れたことが多いことが背景にあると考えられる。